今回は僕が小学生のころ感じたことを書いています。
僕は小学生のころに
- 「きつ音ってだめなこと」
- 「きつ音がある自分はいけなくて恥ずかしいこと」
だと思っていました。
僕は3年生まではどもってはいましたが,あまり気にせずに人前でも普通に喋っていました。
でも3年生の時立候補して選ばれた劇の主役を先生の一言で降ろされてしまいました。
「うまくしゃべれないから人前で主役をするのは無理だしかわいそう」
これから僕は自分のきつ音を気にするようになってしまい、人前でしゃべるのがとても嫌いになってしまいました。
きっと昔の僕のような子どもたちは今でもいると思います。
- 「きつ音がある僕はダメな人間」
- 「きつ音はいけないことだから、治さなくちゃ」
吃音はだめなことでもいけないこともでありません。
そして君はとても優しくてとてもいい子です。
きつ音がある子はみんな優しい子なんです。
なぜなら心の痛みが分かるから。
ではちょっと考えてみましょう
君はきつ音になりたくてなったのですか?
わざとどもっているのですか?
絶対そんなことはないはずです。
僕も君もきつ音になりたくてなっているわけではない。
きつ音は君の体が思うように動かないからうまくしゃべれないのです。
例えば背が小さい子に「もっと背を伸ばしなさい」と言ってもできないでしょう?
自分でどうすることもできないことを「いけないこと」「だめなこと」と思うのは間違っています。
だからもし周りの友だちから、からかわれたり真似されたりしても「うまくしゃべれない僕が悪いんだ」とか「きつ音はいけないことなんだ」と思うのもおかしいですね。
それはからかう友だちの方が悪くいけないことをしています。
背の低いことを気にしている子に「ちび」と言ったらその子は傷つきます。
走るのが遅い子に「のろま」と言ったらその子は嫌な気持ちになるでしょう。
誰でもできないことや気にしていることをからかわれたら傷ついたり嫌な気持ちになるでしょう?
そんな時は先生やおうちの方に相談してください。
そしてからかう子や真似する子にきつ音のことを分かってもらってください。
- きつ音はこんなに苦しいんだよ。
- 僕はこんなに悩んでいるんだ。
- ほんとは普通に喋りたいってずっと思っているんだ・・
僕も小学校の時はからかう子はいたけど、きつ音のことを分かってくれたらからかうのをやめてくれました。
それだけじゃなくて別の子が僕のきつ音をからかった時には、その子に注意してくれました。
あれはうれしかったなあ・・・
その子とは大人になった今でも仲のいい友達です。
子どもは知らないことが多いからすぐからかったりするけど、ちゃんと話したらすぐ分かってくれます。
だから君がうまくその子に話せないならおうちの人や先生に代わって話してもらってください。
そしてからかう子がいたら逆にすごいいい友だちになれるチャンスだと思ってきつ音のこと分かってもらってください。
小学校の時の友だちは大人になっても友だちです