吃音とは・・
簡単に言えば「言葉がスムーズに出ない」ことです。
それは非吃音者の「噛む」ことや「突っかかる」こととは全くの別物です。
どうしてそうなるのか根本的な原因は解明されていないのですが、最新の研究では吃音遺伝子というものが2007年に発見されました。
それがあると“吃音になりやすい”体質であるといえるそうです。
もちろんそれだけで吃音に100%なるというわけではなく環境要因なども関係するのですが、吃音になる原因は吃音遺伝子が8割は関与しているそうです。
そして遺伝子というからには親から子へ遺伝し、吃音者の親から生まれた子は吃音になる確率は高いそうです。
ちなみに僕の祖父、母親、弟も吃音者です。
そして世界各国共通で5%ほどの2~5歳の子どもが突然発症します。
しかし、そのうち75%はおよそ3年以内に自然になくなっていきます。
逆に言えば3年たっても吃音が消えない場合は、一生消えない可能性が高いと言えます。
そのまま育った成人の吃音者の数は100人に一人の1%です。
ちなみに男子は女子の3~5倍多いです。
意外に多いと思いませんか?
学校でも必ず2~3人はいる確率になります。
今まで吃音者に会ったことがないという人でも、どこかで会ったことは必ずあると思います。
ただし出会って話してみても吃音者と分からない場合もありますが、その理由はどこかの記事で書きますね。
吃音3大特徴
そして吃音と言えば有名な3大特徴
- 言葉の繰り返し(連発)
- 言葉の引き伸ばし(伸発)
- 言葉が出ない(ブロック)
おそらくどこかで聞いたことがあるかもしれませんね。
連発は「あああありがとう」などと語頭の一文字が繰り返されてしまいます。
伸発は「あーーりがとう」などと語頭を伸ばして発音します。
ブロックは「・・・・・ありがとう」と語頭が出てこない症状です。
吃音の90%は息継ぎ後の語頭から起こります。
特にブロックは吃音者を最も苦しめます。
上の二つは言葉が出ているからまだ精神的に楽なんです。
しかしブロックは言葉につまり喉がキューっと締まり舌がこわばり息ができなくなりひどくなると顔が赤くなり手足をばたつかせたりすることもあります。
吃音のことを知らない人から見たら、なぜ黙っているのかと不思議がられたりふざけていると思われたり病気なのではないかと誤解されたりもすることも多いんです
特に学童期などではいじめやからかいの対象となることも多いです。
吃音者は喋りたいのに喋れないということを分かってください。
吃音の波
そして吃音には“波”があるということも理解してください。
場所、時間、状況、言葉によってスラスラ言える場合とどもりまくる場合があるのです。
- 家ではどもっているのに学校では普通に話せる。
- 昨日までは普通に言えた言葉が今日はどもってしまう。
- 家族の前ではどもるけど、人前で話すときは平気。
どもる時は吃音者によって様々です。
そのことが吃音者をより苦しめます。
どもる自分とどもらない自分。
一体どっちが本当の自分なんだろう。
以上ざっと吃音について述べてきました。
今後の記事でも自身の経験や思いを交えながら吃音のことを話していきたいと思います。